こんばんは、補じょ校から撤退する気のOSSです。
最近の補じょ校の雰囲気に耐え難いものがあります。
これまでの生徒は、悪い悪いといわれてもまだ人の心があった。しかし、今年入学した1年生の女生徒達の一部は悪さの質が違う。
例えば、授業中は当然だが、休み時間にも先生が電話中や来客時には静かにするよう言われる。先日、一年生の女生徒グループがキャンパス内にポータブルゲーム機を持ち込みぎゃーぎゃーと大騒ぎ中、キャンパスに電話がかかった。電話が鳴ったことに気がつかないはずはないが、まったく騒々しさは衰えない。たまりかねて先生が静かにするように声をかけるも、まったく効果なし。本当に聞こえないかのような完全無視。僕なんかはその無視の仕方に非人間的な悪意すら感じている。結局、数名の先生が集まり、何とか静かにさせた。
そういう輩がいるせいだろう。今まで大人しかった生徒までハメを外すようになった気がする。それが対抗意識なのか、自己保身なのかは知らないが、キャンパス内の雰囲気は明らかに悪くなっている。
そんなこんなの僕の授業。毎回、ペラペラ、ペラペラと普通の声で私語をやめない女生徒いた(前々回のキメェ、ウゼェ、マジムカツクとは違う)。1人でいるときは大人しいのに、仲間がいるとやりたい放題。これまでは何度も何度も注意し、なだめすかしながら、何とか授業をしていたが、もう、さすがに我慢する気になれなかった。
板書を途中で辞め、ドスをきかせて「オイ! いい加減しゃべるのやめろよ!」
女生徒は黙った。
「嫌だったら、出てってもいいぞ」
「いやいやいや…」
しばし、沈黙して女生徒見る。そうすると女生徒は目を合わせず一言、「ウゼェ、ぶち切れやがった」
ここまで言うつもりはなかったが、その一言が火に油を注いだ。
「おまえ出てけ」吐き捨てるように言うと女生徒は反射のように小さい声で「うるせ」とつぶやいた。
女生徒の席まで行き、机ごと蹴り上げたい衝動に駆られたが、そこまでやるのはやり過ぎだと思い、止まった。メッセージのない怒り方はただの暴力でしかない。
それ以降、女生徒達はあからさまな私語はしなくなった。しかし、僕はなかなか感情が安定しなかった。いかなる場面でも冷静沈着であることを美徳だと思っているので、感情に流されることなどあり得ないと自負していたが、またも「ウゼェ」や「うるせ」の暴言を言われたことに対する怒りの感情を抑えようとすればするほど、手が震え、足が震えた。
その時に深呼吸をした。予想以上に効果が絶大だった。怒りを抑え、冷静になるには深呼吸をすればいいということを身を以て経験した。
何食わぬ顔をして授業しながら決意した。授業が終わったら女生徒を残して話をしよう。
言いたいことは二点ある。嫌なことから逃げるな。逃げるからおまえは年相応の成長ができずにいんだ。それから人に対して、特に目上の人間に、しかも先生と呼ばれる人間に「ウゼェ」とか「うるせ」などと暴言を吐くな。その一言でどれだけのものを自分が失っているのか考えろ。この二点をどういう風に言えば相手に届くか、授業をしながら考えていた。
授業が終わり、件の女生徒が板書を写したプリントを僕の所にもってきた。話があるから教室に残っているようにと言おうとしたとき、
「先生、今日はゴメンね」と女生徒はしおらしく謝ってきた。
「^-^うん」反射的に満面の笑顔で許してしまった…
正直、意表を突かれた。まさか謝ってくるとは思わなかった。計算してやっているのなら僕よりも一枚も二枚も上手だが、そうではないのだろう。生徒は僕が考える以上に子どものようだ。
職員エリアで同僚の先生にお礼を言われた。先生が一喝してくれたおかげで、しまった授業になっていたと。どうも一部始終を見られていたらしい。僕としては釈然としていないのだが、僕が取った行動を生徒の中にも少なからず評価する雰囲気があった。授業後、何名かの生徒が親しみを込めて話しかけてきてくれた。
そんなこんなで、午後の授業の準備のため、コピーをとっていると、去年から受験対策で教えていた男子生徒が「先生、先生」と僕を呼ぶ。どうしたのかと思うと「合格しました」と言うではないか。先日推薦入試を受けていたが、合格通知が届いたらしい。キャンパス内の先生達全員が大喜びした。僕は力が抜けそうになった。よかった。本当によかった。
今期、受験指導をしている生徒の中で最初の大学合格者がでた。この勢いで二人、三人と合格させようと、意気揚々教室に行くが誰もいない。一番いないといけない子がいなかったので、担任の先生に確認すると、生徒は今、難聴で片方の耳が聞こえないらしい。だから帰ったそうだ。
心因性難聴
極度のストレスが原因で起こる症状。よく知っている。
片耳が聞こえないのなら、もう片方の耳で聞けばいいと思うのは酷いことだろうか。まぁ、生徒の感じているストレスは僕が思う以上なのは間違いない。
補じょ校にはいろんな理由の生徒が集まっている。彼らの抱えている闇は深い。
補じょ校との契約は今期限りで、来期の契約はしないつもりだ。受験生がいないのなら今年いっぱいで辞めさせてもらえないかとも思っている。補じょ校では、いい勉強をさせてもらっているが、ここは今の、何者でもない僕がいていい所ではない。
以上
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