こんばんは、OSSです。
先日の日曜、無事に発表会を乗り切ることが出来ました。
以下、時系列的に長文レポートです。
・道場入り 発表準備
幼なじみにして身重のZEZE君に車で迎えに来てもらい道場入り。W谷がすでに道場に来ていました。演武に自信がないそうで珍しく神経質になっていました。先週に演武内容が出来たくらいですので、彼が覚えられないでいるだろうことは予想してましたが、いつもの道化ぶりではなく不安そうに饒舌に話しかけてくるW谷に接し、ようやく素顔をみせてくれた気分でした。平素、彼が時折みせる眼差しの通り、本性は聡明な男のようです。時間の許す限り、技のチェックして演武内容の覚え方などアドバイスしました。W谷は一生懸命に準備してくれました。
大学生がいつもより早く道場入りしてくれたので助かりました。私が子供達の演武のチェックをしている時に、彼らには道場の掃除、観客席の設置等をお願いし、会場づくりをしてもらいました。そして、その後子供クラスの発表の流れ、それぞれの役回りを細かく指示し、演武者とその受けを決定しました。当日決定にも関わらず大学生達は、臨機応変に動いてくれて、今更ですが感謝です。
演武者が全員そろったので、演武のみ一度全部通しのリハーサルをしてみました。各人のはコンディションもよいようで、リラックスしてリハーサルが出来ました。その席で私は彼らに1つお願いをしました。
「君らに1つお願いがある」
「何でしょう?」
「先生が名前を呼んだ時、大きな声でハイ!と言ってくれ。それだけで演武の評価は3割り増しだ」
「ハイ!」
演武者の気合い十分でした。
・準備体操
子供クラスの演武チェックに若干時間がかかったのでいつもより遅く準備体操が始まりました。今回は見学者がいるので、いつもの乱れがちな子供の体操も締まったものになりました。中には幾分緊張している子供もいました。
体操中に子供クラスOBで現在大人クラスで稽古している2人が目につきました。今回の発表では役所がなく見学のみなので寂しかろうと、体操終了後に2人に子供達の「山の上受身」の山になることを任命しました。2人は「えぇ~!」と渋っていましたが、私との関係上嫌とは言えず、気持ちよく承知してくれました。
・プログラム一番、少年部演武~団体演武~
まず横一列に並び、道場の正面に正座で待機。
リハーサル時ではダラダラと移動してなかなか整列が出来なかったのですが、本番では大学生達にせかされ、わりにスムーズに並ぶ。皆であわせて正座して礼。
毎回、稽古時にやっている「舟こぎ運動」に「鎮魂」という動作をして、前回り受身、後受身、前後の膝行を披露。そして、うずくまっている人(子供クラスOB)の上で受身をするという「山の上受身」、木刀で斬りかかられた時に最小限の動きでかわす「入身」を行い、最後は子供達の正面打ちを、私と大学生が一教という技でかわす動作をして団体演武終了しました。
何度かリハーサルが出来たのがよかったようで、全体的に子供達の動きがキビキビしていました。しかし、団体演武で1つ大失態をしました。2人一組になって稽古風景的な団体演武を予定していたのを私がすっかり失念してしまい、飛ばしてしまったのです。後から初級の子達に「四方投げは?」とは聞かれて、ようやく気がつきました。稽古を始めたばかりの子供は今回の発表ではそれほど見せ場がないので、稽古風景演武が一番の見せ場だったのに、私は演武者の方ばかりに気持ちが行き初級の子のことをそれほど気にしてませんでした。そのことに後で気がつき、普段の稽古で、私の代わりに初級者を一生懸命に教えてくれた大人の方や一生懸命に稽古した子供達に申し訳ないことをしたと、猛将した次第です。
でもちょっとだけ言い訳させてもらうと、それを飛びぬかしたおかげで、発表の時間をちょうどよく終わらせることが出来ました。来年は発表時間、それぞれの見せ場を考慮して発表内容を組み立てようと思います。
・プログラム一番、少年部演武~杖演武 二十一の型~
中上級者、主に女の子達による杖の型を披露。
前に後に変幻自在に杖を操る型ですが、大人でもなかなか覚えられない複雑なものです。練習中、何度も覚えられないと悲鳴をあげていた女の子達でしたが、1人も間違えることなくやり遂げてくれました。
しかし、間違わないよう、隣とタイミングが違わないよう恐る恐る杖を操っていたので、やや迫力に欠けていたのが残念でした。今後の稽古では、しっかりとした杖の突き方、振り方を教えないといけないようです。
・プログラム一番、少年部演武~演武~
自由技―ゲン
最年少の演武者ゲンは一番落ち着いて演武をしてくれました。ゲンの家族は総出で見学に来てくれていたので、本人もやる気満々、気合いの入った演武でした。技のレベルはまだまだですが、小学4年生であれだけの演武が出来ることを考えれば、満足なレベルでしょう。見学の方々も小さなゲンが大人相手にしっかりした技をするのでビックリしたようです。ゲンの両親も大満足のご様子でした。
二人掛け―Aジ
2人から両手を捕まれた状態から、合気道の技で2人を同時に投げる。その後、動き回りながら2人を翻弄する演武は、二段クラスの審査の技です。荒削りながらAジは上手くこなしてくれました。しかし最後の腰投げをするタイミングを誤り、Aジ自身のバランスが崩れてしまったのが残念でした。本人悔しそうでした。
杖取り―エリコ
変幻自在の杖の攻撃を入身でかわし杖を奪う。その後、杖で相手を翻弄する演武をエリコは落ち着いてやってくれました。受けを取ってくれた女子大生と仲がよくなり、姉妹のように稽古していたのが微笑ましくありました。本番では、いつものピョンピョン跳ねるような動きからヒラヒラ舞うような動きに進化してました。ヒラヒラもあんまりよくないのですが、技をかける時のバランスはしっかりしていたので、安心して見られる演武でした。
短刀取り―S磨
短刀を持った2人から襲われ、入身でかわしつつも短刀を奪い相手を制する。何度も挫けそうになりながらも、そのたびに気持ちを立て直して精神的に強くなったのか、2人の短刀から襲われても、まったく物怖じしない図太さを演武でみせてくれました。さらに、1人に技をかけ、短刀を蹴り飛ばす動作があるのですが、力任せに相手の手ごと短刀を蹴るのではなく、技を正確にかけ短刀のみを蹴り飛ばしたのは、彼の繊細さを感じずにはおれませんでした。図太さと繊細さ、今回のS磨の演武は彼の性格をそのままを表したような演武でした。
木刀取り―公平
小学生の彼にはまだ木刀が重いらしく、正確に木刀を振ることが難しかったので、リハーサル時に三本の木刀の内、一本だけ軽い短棒に切り替えました。公平は自分で短棒をいろいろ工夫し、私から教わることなく短時間で短棒を上手く扱えるようになってしまいました。
本番は私が三刀の一本を担当し演武に出ました。三刀同時に斬りかかられるのを入身で素速く死角に入り、次々に斬りかかられるのを入身でかわし続けます。その内、技をかけ1人から木刀を奪い、もう1人から短棒を奪います。最後は、斬りかかる私の太刀筋を紙一重でかわし、短棒で私の木刀を制し、もう一方の木刀は私の首筋にあて制する。公平はこの動作を一足でやってくれました。子供クラス筆頭の名に恥じぬ演武でした。
突き自由技―W谷
他の演武者の内容に比べると地味な演武だったかもしれませんが、彼は頼んだとおり名前を呼ばれると、道化ることなく「ハイ!」と返事をしてくれ、私の受けのもと確実に演武をこなしてくれました。大人の人達は彼の道化ぶりをよく知っていたようで、トリを務める彼を心配していたようですが、地味な技を確実にこなした彼の演武は大人の人達から高い評価を頂きました。
演武終了後、大人の演武を見ていたW谷に「80点だ。合格!」と褒めてやると、目を大きくして私を見上げました。いつもの虚空を見る眼差しでなくはっきりと私の目を見てくれました。今回の演武で彼は何かを得てくれたものと思います。
全員の演武が終了した時、会場はしんと静まりかえっていました。私は号令をかけ、受けをとるのに必死で会場内の雰囲気まで気がまわりませんでしたが、演武終了後、会場の静まりの意味がわかりませんでした。失敗だったか!?と思いました。その後、進行役の師の「思わず言葉を失い拍手を忘れていました」の一言で、会場からたくさんの拍手をもらいました。
発表から数日がたちこのレポートを書いていますが、今振り返っても子供達の発表はすばらしかったと思います。特に六人の演武は私の予想を超えるできばえでした。しかも、それを当たり前のような顔をして、まったく傲らなかった彼らを私は誇りに思います。
演武者に限らず、今回の発表は子供達にはきっとよい影響を与えてくれると思います。兄者(同情の先輩)のビデオ撮影が出来るのが楽しみです。
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